2011年6月30日木曜日

サンプルサイズ計算(8) サンプルサイズと差の関係

帝王切開を脊髄くも膜下麻酔で受けた妊婦を対象に,TAPブロックをロピバカインで実施された群と生食で実施した群を比較した研究を使用して,見積もった差とサンプルサイズの関係を見ていきましょう.

この研究のPrimary EndpointはモルヒネIV-PCAの術後48 hrのモルヒネ使用量でした.見積もった差は20 mg,標準偏差は20 mgと見積もり,αエラー5%,検出力80%として,サンプルサイズは1グループ16人でした.

今回は単にサンプルサイズ計算をするより難しい検討なので,やはりパソコンで使用する統計ソフトのJMPを使ってみました.下図をみていただくと分かりますが,2グループの平均値の差が大きくなればなるほど,サンプルサイズは小さくなります.JMPではサンプルサイズは2グループの合計した値で表示されます.

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